『サンデー毎日』 7月23日号 定価300円 発行:毎日新聞社
日付けが変わり住宅街の中の小さな木造の店の明かりが灯る、それが開店の合図だ。絶版のお宝モデルが眠る深夜限定のプラモ屋は、横浜市保土ヶ谷区で日本のプラモデル創成期と共に40年の歴史を刻んでいる。
大人2人でいっぱいになる小さな店内には1000個以上のプラモが山積みになっており、とにかく何でもある。「在庫を聞かれて『ない』とは言いたくない」とは、この「聖域」を守る岡崎ヒロ子さん(75)。何がどこにあるのかも全て把握している。岡崎さんは「プラモデルがあたしの生きがい」とまで語る。「お客さんが訪ねてくれる限り続けたい」とか。
プラモ通の人でなくても一度店内に入れば“プラモ少年”に逆もどりだ。今週末はお酒を置いて保土ヶ谷で大人のための小さなプラモ屋探しもイイかも。