30日、トヨタ自動車から「F1への参戦年度を2002年とする」という正式なプレス発表がなされた。1999年1月に初めてF1への単独ワークス参戦を発表した後は、早ければ2001年にも……という憶測がなされていたが、先日のauto-ASCII24の既報通り、2002年からのF1参戦が正式にアナウンスされたことになる。
トヨタ・モータースポーツ活動の総責任者で専務取締役の斉藤明彦氏は「2002年のF1は世界の主要自動車メーカーがしのぎをを削る戦いの場になっているはず」と、近年のF1フィールドの状況を把握するコメントを発し、TMGのオベ・アンダーソン社長は「チームはFIAの全面的協力を得ながら、全力を挙げて研究・開発を進めている。プロジェクトは2002年参戦に向けてスケジュール通りに進行中」とコメント。
現在トヨタでは、自社製のF1用V10エンジン開発とともに、99年のル・マン24時間レースで2位になったトヨタTS020(GT-ONE)でサーキットの基礎データ収集と、ハイドロリック系の初期開発を行っている。注目のトヨタF1が実走テストを開始するのは、2001年春以降の予定だ。