インドのコングロマリット、タータの自動車部門(企業名はテルコ、ブランドはタータ)はヨーロッパ進出をねらっており、ヨーロッパのモーターショーに出展するのは今回が初めてではない。生産を拡大したくとも国内市場の拡大が望めないので、国外に販路を開拓しているのだ。
あとは価格と製品の品質、販売店整備が課題。主力コンパクトカーの『インディカ』はトリノのデザイン開発会社イデア(フィアットの『ティーポ』ファミリーが代表作)が開発に協力した。またジュネーブ・モーターショーと今回のトリノ・モーターショーでは、トレンディなコンパクトオープンのスタディ、『アリア』を展示した。こちらは社内デザインだ。
タータの製品や開発力が欧米の平均点には達していることは展示から理解できるが、後発メーカーが先発メーカーと伍していくためは、パンチ力が足りないかも……。