DPFだけでは済まない! トラックにまた新たな負担が

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運輸省の「大型貨物自動車事故防止対策検討会」は、大型トラックへの速度抑制装置(スピードリミッター)の装着義務付けと、速度表示装置の廃止は妥当との結論に達した。年度内に上限何km/hに規制するかや、何年前の使用過程車にリミッター装着が義務付けられるかなど詳細を決める。施行の時期は未定。

深夜の高速道路を中心に、大型トラックの高速走行時の死亡事故が多いことから、運輸省では対策を検討してきた。高速道路などでは深夜帯に多くの物流トラックが走っているが、これらのトラックは法定速度超過で走る傾向があり、また一旦スピードを落としてしまうと、なかなか元のスピードに復帰できないため、100km/h以上のスピードを維持したまま走りつづけることが多い。スピードの遅い車両をあおった結果に発生する事故は後を絶たず、事故の規模も大きくなることが珍しくない。こうした現状から、運輸省は大型トラックにスピードリミッターの装着を義務付けることになった。

リミッターは新車と一部を除く使用過程車に装着が義務付けられる。リミッターが機能する速度は90km/hとなる。その代わりとして、現在義務付けられているトラックの前上部に装着された速度表示装置(3つの緑のランプで速度目安を表示するもの)は廃止する。

使用過程車にリミッターを装着する場合、1台に付き工賃込みで約20万円程度の費用がかかるとみられ、東京都などが打ち出しているDPFの装着義務付けと並んで大きな負担となる。

《レスポンス編集部》

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