三菱自動車は25日、2000年3月期の連結決算を発表した。
それによると、売上高は前年同期と比べ、5.1%減の3兆3349億円となり、2期連続の減収。経常損益はマイナス37億円で、こちらも3期連続赤字。連結決算による最終損益は233億円の赤字となってしまった。三菱自動車はその原因として、国内トラック市場の冷え込みや、ヨーロッパなどでの事業赤字、さらには円高がそれに追い討ちを掛けたとしている。
また、同じタイミングでダイムラー・クライスラーから派遣され、三菱自動車入りする3人の役員内定者の発表も行なった。この会見の際、三菱自動車の河添克彦社長は「6月下旬の正式調印前の発表はフライングかもしれない」と前置きした上で、さらに「相手(ダイムラー・クライスラー)とは、すでに新型車共同開発のためのスタッフとして、双方30人ずつをリストアップしている。今はもたもたできない状態だ」と語り、提携作業がスピーディに進んでいる点を強調した。
しかし、自発的なスピード作業でなく、単にダイクラ側に振りまわされているにすぎないという見方もあるようだ。