ダイムラークライスラー日本は、今年7月に発売する『PTクルーザー』の発売前イベントを全国で開く。5月22日の福岡から7月2日の北海道まで、全国10地域で地元マスコミ・顧客を対象とした展示試乗会を開催する。合わせてネット上に「PTクルーザーサイト」も開設し「かなりの広告宣伝予算を注ぎ込んで」(ロバート・ボーエン副社長)事前PRを展開するという。
PTクルーザーは、5ナンバーサイズのレトロ調ボディに2.0リットル・エンジンを搭載する新ジャンルのSUV。目立ち度抜群のスタイルは実用的でもあり、前評判はかなり高い。
ただ気になるのは価格と供給能力。価格のほうは6月頃発表予定だが、いかんせん供給能力はすぐには増やせない。好調な北米需要を受け、クライスラーはメキシコ工場に加え、オーストリア工場でも来年夏から生産を始める予定だが、それまでは供給能力にも限度がある。
特に日本向けは右ハンドルで品質にもうるさいため、今年いっぱいは750台しか入荷しないとか。前評判をあおっておいて、クルマがないのでは逆効果のような気もするが…。