ジュネーブでひとあし先に発表された『セブリング』セダンは、『シラス』の後継車だ。セダンのシラスとクーペのセブリングで兄弟車だったのが、スポーティな「セブリング」に統一された形だ。
シラスは登場時に“日本車キラー”の本命といわれた。『カムリ』や『アコード』を駆逐するまでには至らなかったが、そこそこの成功を収めた。新型はそういった長所をよりいっそう強化する方向だ。すなわちインテリア・スペース、カーゴルーム、キャブフォワード・デザインが新型の特徴でもある。
エンジンは出力200PSの2.7リットルDOHC24バルブV6、オールアルミ・エンジン。先代の2.5リットルエンジンからは32PSの出力向上だ。真っ向から日本車とぶちあたるのを避けて、得意技で復讐戦といったところ。
サイド・エアバッグ・カーテン、リアセンター席の3点式シートベルト、多段階膨張フロント・エアバッグなど安全装備も充実。