ヨーロッパラウンドの幕開けを告げるサンマリノGP決勝が4月9日、イモラサーキットで行われた。当地はフェラーリの地元とあって、79年(J. シェクター)以来のワールドチャンピオン誕生を熱望するティフォシたちでスタンドは真紅に埋め尽くされた。
前日の予選では残り時間1分という土壇場にコンマ1秒差で逆転され、ポールポジションの座をM. ハッキネンに奪われたM. シューマッハー。ちなみに両雄がフロントロウに並んだのは今シーズンこれが初めて。
レースは序盤戦を完全に支配したハッキネンだったが、M. シューマッハーのピットストップタイミングに合わせたチームの戦略が結果的に裏目に出てしまった。ハッキネンが2度目のピットインを行う間にファステストラップを連発してリード築いたM. シューマッハーが逆転! 破竹の3連勝を飾った。
2位にはハッキネン、3位にD. クルサードが入り、ようやくマクラーレン・メルセデスは今季初ポイントを得た。また、決勝当日、29歳の誕生日を迎えたBAR・ホンダのJ. ヴィルヌーヴは予選9位ながらもジャンプスタートに成功して5位でフィニッシュ、持ち前の勝負強さを見せた。