ホンダ『オデッセイ』と、トヨタ『エスティマ』の新型上級ミニバンのシェア争いが活発になっている。2月は久し振りにエスティマがオデッセイを抜き、同クラスのトップセラーカーとなったが、3月はオデッセイが巻き返しに成功した。
ところが販売の現場ではエスティマは車両本体価格から10万円引きのワンプライス販売(実際は10〜18万円という店舗もある)を堅持するケースが多く、比較的引き締めたセールスを行っているのに対し、オデッセイは車両本体の値引きでは30万円以上、オプション込みでは40万円の大台突破と、異常なほどの乱売傾向となっており、これによって台数を稼いでいる商談が目につく。
オデッセイはホンダの全店扱いのため、客自身が3系列店同士の競合をさせているケースもあり、取り扱いディーラーは他メーカーのライバル以外に、身内同士の「内戦」にも勝ち抜かなくてはならず、苦戦を強いられている。