本社をスイスに置くSTマイクロエレクトロニクスは、ハンズフリー自動車電話を制御機能を高度に進化させたマイクロコントローラー・チップを開発した。年内には商品化される見込み。クルの運転中、キーパッド操作やディスプレイに気をとられることなく、電話やオーディオの操作がよりいっそう簡単になる。
新開発のソリューションは、電話番号の音声入力、テキストデータの音声変換、ノイズ/エコー除去、ユーザーの音声特定などの機能を含む。さらに画像表示、カーオーディオなどの周辺機器のマネージもできる。
マイクロチップの開発には、ソフトウェア開発会社各社の協力があり、音声入力でレルヌー&アウスピ(本社ベルギー)、音質向上でアルテック・ランシング(アメリカ)、音声特定でキーウェア・テクノロジーズ(ベルギー/アメリカ)が開発に参画した。
この技術を適用した製品は、最初にイタリアのテリット・モバイル・ターミナルズから発売される予定だ。テリットは移動電話のインフラサービス提供ではヨーロッパ大手であり、携帯電話や衛星通信端末のメーカーではイタリア唯一の企業だ。