NECは、非接触ICカード+指紋照合による入退管理システム〝Safware Super Gate〟を出展。 ICカードは、従来の磁気ストライプカードと比較すると、偽造・複製が困難、すなわちセキュリティの高さを誇るが、これもカードを拾われるなどた場合などの「本人なりれすまし」利用ばかりは防ぎようがない。 〝Safware Super Gate〟は、この「なりすまし」対策として、指紋データをあらかじめICカード内にインストール。カードIDとともに、実際の指紋でも照合するというもの。 現在のところ、〝Safware Super Gate〟の用途は、テナントビルで複数の企業が入居しているような場合のフロア管理や、電算室といった機密を扱う部署の入退室管理を想定しているという。 このNECのシステムで特筆すべきは、指紋データのボリューム。なんと従来タイプよりも圧倒的にコンパクトな200バイト。「200バイトという容量はICカードに搭載させるためには、できるだけコンパクトな容量のほうが有利です。あるいは、イントラネット内のパスワードに指紋データ使用するような場合でもトラフィックも大きく軽減できます」(担当者)と、〝SafwareSuper Gate〟のみならずあらゆる応用が可能なのだ。 もちろんこんことは、警察庁が検討しているICカード免許証(違反歴や指紋データが搭載されるという)の登場が遠くないことを示唆させる。はたまたクルマのイグニション・キーが指紋になるなんてことまで想像させるに充分であろう。 |