新型ローバー『ミニ』は10月のバーミンガム・ショーで発表されると、ローバーから公式の声明があった。間もなく始まるジュネーブ・ショーで発表されるという当初のスケジュールは、情報筋によると“混乱の極み”だったそうだ。
昨年BMWはローバーの業務管理を強めた。すべての部門がBMW重役会の支配下となり、同時にローバー出身の役員の多くが退社した。
「開発プログラムは無茶苦茶だった。部品はフィットせず、隙間がそこかしこにあり、BMWがチェックするたびにすべての寸法が変わっていた」と、ある従業員は怒って言う。
「もう量産用生産設備で作られた部品が納入されなければならない時期なのだが、まだプロトタイプ用生産治具で作られた部品を使っている」と前述のインサイダーはいう。生産の遅れはサプライヤーにたいする設計図面の提出の遅れが原因だそうだ。
ローバーはバーミンガム・ショーで新型ミニを披露すると公表したが、その後、発売日程の問題がまだ残っている。来年初頭のショールーム・デビューは春に延期され、ローバーは具体的な日付けを口にしない。