ポルシェ『911タルガ』の導入をお知らせしたが、これは911全体のフェイスリフトにつながる。昨年のフランクフルト・モーターショーで発表された『ターボ』のヘッドライトとテールライトのデザインを付けたプロトタイプが、シュトゥットガルト周辺でひんぱんに見られる。このフェイスリフトは、911と『ボクスター』との視覚的な差別化を拡大するためのものだ。
ラインナップ再編には、2002年初期に登場するターボルック・モデルが含まれる。ターボのボディに『カレラ4』の四輪駆動システムを組み合わせたようなモデルだが、ターボの“複葉機”リアウィングはつかないそうだ。インサイダー情報によると「高価すぎる」という。
いっぽう、300PSの3.4リットル・フラット6エンジンは、出力増強の方向にあり、ポルシェ本社筋の話によると、来年早々にも、GT3とターボで導入された3.6リットル・ユニットを基本にしたものが911の標準エンジンになるそうだ。こちらは911とボクスターの出力面での差別化を図るのがねらい。
排気量の拡大は、ボアの拡大による。さらに吸気マニフォールドの改良、可変バルブタイミングの進化も予想されている。現行車の88.6PS/リットルという数値をガイドにすると、新型エンジンの出力は320PS程度が期待できる。