運輸省、チャイルドシートの試験方法を見直し

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運輸省は、チャイルドシートの試験方法を改正するための一般から意見を募集した結果、チャイルドシートの試験方法を見直しを今年1月から順次実施していく方針を決めた。

今年5月に運輸省の装置別型式指定を受けていたリーマン製のチャイルドシートに不具合が発生し、自主回収したことから、運輸省はチャイルドシートの試験方法の見直しを検討してきた。具体的には、チャイルドシートを固定する場合、シートベルト2点式、3点式の両方で可能な場合は、2点式で実施していた。しかし、リーマン製のチャイルドシートは3点式でのみ不具合が発生したため、今後は両方の試験を義務付ける。また、動的試験に使う試験用シートをより実際のものに近く、判定が厳しいECEシートを使うなど試験方法を改める。

パブリックコメントを募集した結果、3件の意見が集まり、乳児用ベッドは側面衝突事故の際、乳児がベッドから飛び出すおそれがあるのに、何故乳児用ベッドは今回改正しないかなどの意見があった。

同省はこれを受けて、新生児に対応したチャイルドシートについて新生児を模擬したダミーによる動的試験を行うため、これまでの、7.7kgのダミーを3.4kgの新生児ダミーによる動的試験も追加することにする。3.4kgの新生児ダミーによる試験は欧米では実用化されており、より実態に近い厳しい条件で試験を実施していく。

今回の改正は、項目ごとに1月1日から2003年1月までに、順次試験方法を変更していく。

《レスポンス編集部》

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