20日、大蔵省が各省庁に内示した2000年度予算で、ナンバープレートの電子化に関する調査が初めて認められた。これでナンバープレートの電子化は実現に向けて大きく踏み出すことになった。 大蔵原案によるとITS(高度道路情報システム)の推進としてナンバープレートの電子化による調査費用3900万円が計上された。運輸省では、すでにナンバープレート電子化を研究する検討会を開催している。今回、予算がついたことで、運輸省ではナンバーにICチップを埋め込み、道路側が読み取る試験を実施する予定だ。検討会ではすでに技術的には可能と判断している。 ナンバープレートの電子化は高速道路での自動料金収受システムなどでの活用が期待される反面、警察がこれを活用して特定の集団に属する人のクルマがどこにいるかを調べるのに使う危険もあり、プライバシーの問題が大きい。国民総背番号制や盗聴法にナンバープレートの電子化が加われば、国民総監視体制が敷かれることも。 |