オゾン層を壊すエアコン冷媒は壊せる!! 環境庁が実証調査

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温室効果ガスのひとつとして、排出抑制対策が必要なHFC(ハイドロフルオロカーボン)の破壊処理方法について、環境庁は実証調査の結果を公表した。HFCは、オゾン層を破壊するとして生産が全廃されたCFC(クロロフルオロカーボン)の代替物質で、新型車のカーエアコンに冷媒として使われているフロンガスの一種。

しかし、このHFCすらも地球温暖化ガスであるとして、二酸化炭素と同様、各国が排出抑制に向け対策を行うことが1997年京都で開かれたの地球温暖化会議で決まった。 今回の環境庁の実証調査では、HFCの破壊処理は、現在CFCの破壊処理を行っている施設でも可能なことがわかった。施設を有効利用でき処理コストも抑えられるというわけだが、もっとも肝心なのは処理すべきガス自体がきちんと集まるかという点だ。

CFCの例では、費用負担の問題がネックになり、思うように回収が進んでいないという指摘がある。HFCの代替としては炭化水素などが検討されているものの、実用化のめどはたっておらず、しばらくはHFCを使っていくしかない。それだけに行政や業界はこの問題に今まで以上に真剣に取り組む必要があり、HFC回収をうまく進める費用負担の方法をもう一度考え直す必要性も指摘されている。

《編集部》

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