メーカーやマスコミの『ディーゼル車排除は間違い』コールに石原東京都が反撃

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ディーゼル車のNO作戦を展開している東京都は、「ディーゼル車の真実・三つの誤解を説く」と題したグリーンペーパーを作成した。都のディーゼル車排除運動が自動車メーカー、運送事業者を中心に反発する意見が相次いだため、これらの代表的な反対意見に改めて反論している。

都がまとめたグリーンペーパーによると、ヨーロッパではディーゼル車の方が環境に優しいのを理由に増えているのに、都がディーゼルを規制するのは世界の潮流に逆行しているのではとの意見に対して「ヨーロッパ、アメリカでも健康影響の懸念からディーゼル車規制強化が進められている」として、ヨーロッパと言ってもディーゼル車の評価は国によって異なることや、ヨーロッパの粒子状物質の排ガス規制は日本より厳しいこと、ドイツではディーゼル車の排ガス浄化装置の装着が義務付けられていることなどを紹介している。

最新のディーゼル車の排ガスは昔と比べてクリーンという、自動車メーカーなどの代表的な意見に対しては「最新のディーゼル乗用車でも20年前のガソリン乗用車よりNOx(窒素酸化物)規制値が高い」としている。現在の規制値でディーゼル車はガソリン車の1.6倍の規制値としている。

ディーゼル車をガソリン車に代替えした場合、燃料費のコストが上がり、物価が上昇、経済が混乱するとの意見に対しては、宅配便の輸送をガソリン車に代替えした場合、1個740円の荷物が4円アップの744円になると、している。

都は、ディーゼル車に乗らない、買わない、売らないや、代替え車のある業務用ディーゼル車はガソリン車への代替えを義務付けるなどディーゼル車を排除する五つの提案を行った。これに対して、自動車メーカーや運送事業者が反対意見を表明、マスコミの一部や有識者の中には、ディーゼル車を大気汚染の原因と決め付けるのはおかしいなどの意見が相次いだ。

これらの意見に反論することで「ディーゼル車の論議を一層進めたい」との石原慎太郎都知事の思惑が読み取れる。今回、示したガソリン車に代替えした場合の試算を中心に、改めて論議が活発化しそうだ。
《レスポンス編集部》

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