昨年誕生したダイムラー・クライスラー社だが、環境技術の開発の主導権を握っているのはダイムラー側。そのダイムラーがモーターショーの目玉のひとつとして展示しているのが、NECARだ。これはメルセデスベンツAクラスをベースに水素燃料電池を床下に置いたもの。 ダイムラー代表取締役のフーバート氏は、 「室内を広くとれるということはクルマとしての利点。低公害な燃料電池ユニットでは、ダイムラーが環境技術をリードしていく」と自信満々。 が、トヨタ、日産、ホンダなどは、燃料供給のための“スタンド”の建設が水素より簡単なメタノールあるいは天然ガスを車両のタンクにため、それを分解して水素を取り出す方法に取り組んでいる。これが完成するとダイムラーの優位性はほとんどなくなくなる、という声も聞かれる。 |
【東京ショー速報 Vol. 53】水素燃料電池カーに執念を燃やすダイムラー・クライスラー
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