【東京ショー速報 Vol. 53】水素燃料電池カーに執念を燃やすダイムラー・クライスラー

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昨年誕生したダイムラー・クライスラー社だが、環境技術の開発の主導権を握っているのはダイムラー側。そのダイムラーがモーターショーの目玉のひとつとして展示しているのが、NECARだ。これはメルセデスベンツAクラスをベースに水素燃料電池を床下に置いたもの。

ダイムラー代表取締役のフーバート氏は、 「室内を広くとれるということはクルマとしての利点。低公害な燃料電池ユニットでは、ダイムラーが環境技術をリードしていく」と自信満々。

が、トヨタ、日産、ホンダなどは、燃料供給のための“スタンド”の建設が水素より簡単なメタノールあるいは天然ガスを車両のタンクにため、それを分解して水素を取り出す方法に取り組んでいる。これが完成するとダイムラーの優位性はほとんどなくなくなる、という声も聞かれる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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