【東京ショーD視点 Vol. 15】三菱デザインの未来が見えた!!

自動車 ニューモデル モーターショー

三菱スタンドでの話題(?)はハイテクマシーンのHSRシリーズが出展されなかったということ。たしかにHSRがあれ以上進化したらもはや「自動車」とは呼べない乗り物になっていただろう。今回のモーターショーでは、ハイテクはさり気なく、より現実的な形のショーカーに組み込まれてプレゼンテーションされている。また「より現実的」というのは、いずれのショーカーも、三菱が今後の主力車種として開発に力を入れているスマート・ユーティリティ・ワゴン(SUW)をテーマにしている点である。


SUWアドバンス

GDI-HEV

D(デザイン)の視点からは、次世代三菱車のスタイリング方針が見えてきたということが重要。ディアマンテ、ギャランなどのいわゆるガンダム・デザインからひと皮剥けた感じ。『SUWアドバンス』が3台のコンセプトカーの中ではもっとも典型的で、ホイールやフェンダー、ルーフの存在感を明確にしている。数年前にヨーロッパ(中でもドイツ)で始まったトレンドだ。バイオ・デザインで形がよく分からなくなってしまったことに対する反動か。


SUWコンパクト

ラインの流れに注目

『SUWコンパクト』ではグラフィックスに手の込んだデザインを見せる。グラフィックスを製品の機能とは無関係、すなわち無意味なデザインと見る向きもあるが、個性化、差別化、販売促進、ブランド・イメージ確立というのも立派な機能である。


SUWアクティブ

現行車種とは趣の違う室内

『SUWアクティブ』は前2者(車)と同じSUWでも若干調子が異なる。外観のフロントエンドはパジェロが極端に進化したような印象だが、インテリア(インパネ)は現行車種のどれも連想させない。これはこれで魅力的だが。

《高木啓》

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